作品紹介
君にそんなこと望んでなかった
我ながら、平凡な人生を歩んできたものだ。
一般的な家庭で生まれ、普通の学校に進学し、特筆することもない会社に就職して……。
でもたった一つだけ、人生で幸運に恵まれたと、胸を張って言えることがある。
妻である、千鶴に出会えたことだ。
彼女とは、気乗りしないお見合いでたまたま巡り合った。
今時珍しいくらいの箱入り娘で、純朴で、清楚で……そして目に余るくらい豊満で魅力的で。
そんな彼女と相思相愛になって、結婚できた――その幸運の罰なのかもしれない。
意識はある。聴覚もハッキリしている。でも、体は

