作品紹介
君にささめく、塚松さん。 -じゃあ、マスク外して『ナマ』の声聞いてみる?-
俺たちの青春はマスクと共にあったと言っていい。
同中の友だちも、進学してから仲良くなったクラスメイトも、先生も、好きになった女子もマスクをつけていた。
こんな時代じゃ好きな子の素顔も拝めない。だって素顔は “センシティブ情報” 。
素顔を見せるのは恥ずかしい──それが当たり前だった。
だから俺が『声フェチ』になったのもきっと自然なことだろう。
同中の友だちも、進学してから仲良くなったクラスメイトも、先生も、好きになった女子もマスクをつけていた。
こんな時代じゃ好きな子の素顔も拝めない。だって素顔は “センシティブ情報” 。
素顔を見せるのは恥ずかしい──それが当たり前だった。
だから俺が『声フェチ』になったのもきっと自然なことだろう。
ここ最近はマスクを外す人も出てきたけど、俺の好きな子は相変わらずマスクをつけていた。
「しょーがないじゃぁん。マスクしてんだからさー」
俺の好きな人の、クラスメイトの塚松さん。
声が小さい塚松さん。
マスクをつけてて余計に聞こえづらい塚松さん。
声が小さくてしょっちゅう聞き返される塚松さん。
でも、俺はそんな塚松さんの声が好きだ。
聞き取れる

